光造形3Dプリンターでキーキャップを作成
この度ファブテラスいわてでは光造形の3Dプリンタ「ELEGOO Mars 2」を導入いたしました。今回はこの3Dプリンタを使ってキーボードのキーキャップを作りました。
モデル制作
工程としてまず、キーキャップの形状を作成し、その後、キーボードに使用されているスイッチの図面から、軸受け部分を作成するといった流れで作成しました。
スイッチの図面ですが、公開されているものとされていないものがありますが、互換品が公開されている場合があるので、作成する場合には諦めずに探してみてください。
完成図はこちらです。
早速fusion360を使用しデータを作成します。作成手順を画像共に簡単にご紹介します。
まず下の画像のようなに大まかにキーキャップの形を作成します
キーキャップ(っぽい)の形にするために勾配コマンドを使って、勾配を付けていきます
図面をもとに底面に軸が入る部分を作成し、押し出しで切り取りをします。
シェルを使って肉抜きを行います。
最後に軸部分とキーキャップが離れているので、その部分を押し出しを使って結合して完成です。(軸受けの部分を作るときにキーキャップの上面まで切り出しをすれば多分いらないです)
今回作成する中で、図面の通りに作成したものの、スイッチと干渉してうまくはまらないといったことが発生しました。そのため、接続する部分に関しては少し大きめに設計することが大事だと感じました。
印刷
こちらが印刷をしている様子になります。レジンを少しずつ固めながら印刷が行われて行きます。
印刷が完了した造形物はまだ柔らかいので、造形物についたレジンを洗い流したあとで、こちらの機械を使って二次硬化を行います。
完成
こちらが実際にキーボードにつけた様子になります。透明なレジンを使用したため、LEDがよく映えていて個人的に満足しています。
今回はキーキャップを作成しました。光造形プリンタはそこまで積層跡が目立たずきれいにできとても良かったです。来年度からは貸し出し利用を行う予定ですのでぜひご利用ください。